MAY/2017
搭乗時間が近づいたので、ラウンジを出て搭乗ゲートに向かいます。
出国審査場が途中にありました。
ポーランドはシェンゲン協定加盟国なので、非加盟国行きの飛行機に搭乗する場合、そのゲート前で出国審査をするということを理解していませんでした。
ロシアは非加盟国ですので、出国審査を受けなければなりません。
幸いにも出国審査カウンターは混み合っていなかったため事なきを得ましたが、これがもし混み合っていたらと思うと知らなかったではすまされない出来事です。
そんなことをつゆ知らずに、のんびりとラウンジで過ごしていたのでした。
自分の無知と情報収集の甘さを恥じなければなりません。
「Aircraft/A320」
ともあれ、無事に搭乗ゲートにたどりつきました。
Moscow までの飛行機は、やはり A320 でした。
SVO→WAW までと使用機材は同じでも、ビジネスキャビンの座席数は8席と少なめです。
搭乗者は3名のみと、またしてもガラガラです。あまり需要がないのかもしれません。
ウェルカムドリンクはスパークリングワインを。
その後、キャビンクルーが食事のメニューを配ってくれました。
「お名前はなんていうのですか?」
「◯◯といいます。ニックネームですけど(4音節あるので頭の2文字だけを勝手にニックネームだとして伝えます)」
「どのように書くのですか?書いてもらえますか?」
「ええ。こんな綴りです」
「私は✕✕です。Nice to meet you」
こんなやりとり初めてです。でも大変親しみを感じるやりとりでした。
そのクルーが、The Moscow Times を持ってきてくれました。
WWⅡ をどのように取り扱うべきなのか、現場の声が紹介されていました。
対独戦勝記念日(5月9日)を目前にしたトピックスです。
記事の内容からすると、現政権に批判的な内容です。
このような新聞が、アエロフロート機内で外国人向けに配布されていることに少し驚くとともに、意外と言論の自由がある国のように思いました。
新聞の記事を読んでいると、いつの間にか離陸していました。
さようならポーランド。また来るよ。
搭乗者も少ないので、ミールサービスもすぐに始まります。
「Cold snack/Beef and turkey rhubarb jelly and fresh fruit(73kcal)」
普通にいただきました。
「Main Course/Turky with mustard sauce,cuttlefish ink pasta and broccoli(223kcal)」
中にイカスミパスタが隠れています。熱々でサーブされて、なかなか美味しいです。
赤ワインがたいへん進みます。
「Wine/Rhone-Valley,France」
「Dessert/Apple-caramel profiterole(252kcal)」
シュークリームですね。アエロフロートに乗ると、いろいろと勉強になります(笑)。
いらないと断ったのですが、「ぜひ食べてみてください」と持ってきてくれました。
甘さも程よく、たしかに美味しい。でもお腹いっぱいで苦しくなってきたので、半分残してしまいました。
機長からアナウンスがありました。
SVO へは予定どおりモスクワ時間の 15:40 に到着するとのことです。
そして今、ベラルーシのミンスク上空であるとのことです。
独ソ電撃戦において、最初の攻防戦があったところだと記憶しています。
そんなベラルーシって、どんなところなのだろうと外を見ましたが、何も特別なものを見つけることはできませんでした。
順調に飛行を続けて SVO に向けて、降下をしていきます。
シェレメチェボ空港をいったん通り過ぎて、アプローチをしていくようです。
遠くに見えるのがモスクワの街でしょうか。
SVOには定刻(15:40)よりも少し早い、15:35 に到着しました。