AUG/2017
航空会社からの E ニュースレターからのトピックスをいくつか拾い読みいたします。
1.ベトナム航空
この8月1日から、ロータスマイル会員(日本在住会員限定)の特典航空券やアップグレードに必要なマイル数の変更がありました。
「お客様のご要望にお応えして利用条件を見直しました」とありましたので、有利な条件に変更されたのだろうと思います。
では、どのような条件になったのかが次の表です。
(通常期)エコノミークラスは 28,000マイル、ビジネスクラスは 70,000 マイル
べつに普通じゃないかと思われるかもしれませんが、でもこれは片道分です。
ビジネス特典航空券での往復だと、70,000☓2=140,000マイルとなりますから、かなりべらぼうな必要マイル数。
こんなの大々的に宣伝するほどのことだろうか?とぼやきたくなります。
では、以前はどのような条件だったのでしょうか。
それが次の表です。
ビジネスクラスの特典航空券は次のとおり。
通常期:90,000マイル×2(往復)=180,000マイル
ピーク時:100,000マイル×2(往復)=200,000マイル
これ間違っていないかな?
自分で記事にしながら、思わず不安になる数字です。
だって、日本-ベトナムの往復ビジネス特典航空券が180,000マイル(通常期)なんですよ。
CX ならば50,000マイル(KIXからの場合)、CI も50,000マイルです。
ただマイレージプログラムというものは、マイルの貯めやすさと特典航空券の取得という両面から検討していくことが重要だと思っています。
貯まったマイルは、ビジネス特典航空券に交換してこそ値打ちがあると考えてますので、その必要マイル数もさることながら、特典航空券の取りやすさもかなり重要だと思うのです。
いくらマイルが貯まりやすく、また必要マイル数が少なくても、肝心のビジネス特典航空券が通常期であっても全然取れないマイレージブログラムなんて意味がありません。
それならば少々マイルが貯まりにくくても、あるいは特典航空券取得に必要なマイル数が多くても、ビジネス特典航空券の取得が容易なプログラムのほうがいいと思うのです。
このロータスマイルはその辺りどうなのでしょう。
いくら特典航空券に必要なマイル数が多くても、マイルが簡単に貯まるようならば話は変わってきます。
しかし、ブッキングクラスごとのマイル加算率を一見したところ、マイルの貯まり方にそれほど他プログラムと変わったものを見つけることはできませんでした。
このロータスマイルの会員になる積極的な意義を見出すことは難しいようです。
2.キャセイパシフィック航空
以前から噂のあったアップセルがついに導入されました。
上位のキャビンクラスに余裕がある場合に、下位キャビンクラスの予約客にアップグレードの権利を売りさばこうとするものです。
このアップセル、利用客にとっては通常価格よりも安く上位キャビンクラスのチケットを購入できるというメリット、航空会社にとっても空席のままにしたり、会員への無償アップグレードをするよりも利益増大に貢献できるというメリットがあります。
その反面、利用客は当初から上位キャビンクラスチケットを購入しようとする意欲の減退が生じ、それによって航空会社は将来的に利益の減少が起こりうるとされています。
強気で販売できる路線、弱気にならざるを得ない路線など、路線ごとに見極めが必要なんでしょうね、きっと。
そのためなのか、全フライトが対象というわけではなく、一部のフライトのみが対象のようです。
今、CX マルコポーロクラブを休会中なものですから、CX のチケットを持っておらず試してみることができませんが、マルコポーロクラブ活動を再開したら、ぜひ試してみたいと考えています。
そのときは、記事にしていきたいと思っております。