JUL/2017
徳島へ行くことにしました。
どこか海外へ行きたいなあと思うものの、仕事が忙しくてバタバタしており、土日もいずれかに予定が入っていたりして、なかなか思うように出かけられません。
国内ならば1泊2日でも十分可能なので、国内のどこかへ飛行機で行くことを考えてみました。
ただ飛行機は好きですけど、日本の国内線はまったく好きではないんです。
チケット代は高いくせに、サービスが良くない(IFE がない、エコだと食事も出ない...)ので、計画を立てる段階で気持ちが萎えてしまいました。
そんなとき、この「とくしま好きっぷ2000」というチケットの広告を見かけたのです。
難波から徳島まで、2,000円(片道)で行けるそうです。
※発売期間:2017年4月1日(土)~2018年3月31日(土)
一度、難波駅から南海電車とフェリーを使って徳島まで行ってみたかったのです。
昔、南海電鉄で特急「四国号」という電車が走っていたのをご存知でしょうか?
子供の頃、南海難波駅へ行くと、そんな名前のレトロ極まるデザインの特急電車が停車していました。子供心に、なんで大阪と和歌山を結ぶ電車なのに、(陸続きでない)四国という名前なんだろうと思っていました。
当たり前のことですが、本四架橋ができる以前、四国へ渡るには海路か空路でしか行くことができませんでした。
そんな当時における四国への(大阪からの)最短ルートが、難波駅~和歌山港(南海電鉄)、和歌山港~小松島港(南海フェリー)というものでした。
この難波駅から和歌山港駅までを結んでいたのが、四国連絡特急「四国号」だったのです。
利用客も多かったようで、この区間の輸送の主力を担っていたようですけれども、明石海峡大橋開通後は長距離バスにとってかわられたとのことです。
ただ現在もこのルートは存続しており、その利用を促すプロモーションチケットのようなのです。
これにしてみましょう。
まずは南海難波駅。
子供の頃はかなりの鉄ちゃんでした。
JRには行き止まりになってる大きなターミナル駅はあまり見かけませんが、私鉄ではいくつかあり、それが好きだったのです。
この南海難波駅のほか、阪急梅田駅、近鉄上本町駅、近鉄阿倍野橋駅など。
まだ見たことのない憧れのヨーロッパのターミナル駅の雰囲気をどこか感じとっていたのです。
発車時刻まで時間があったので、構内をうろつきます。
レトロな車体の「こうや」号。
軽い二日酔だったので、なにか腹に入れたくなり、腹ごしらえをすることに。
たぬきそばの食券を購入すると、出てきたのはきつねそば。
そういや、大阪でたぬきと言えばこれでした。
食べ終えて、いざ乗車。
かつての四国連絡特急「四国」は、今は特急「サザン」という名前になっています。
8両編成で前寄り4両が指定席、後ろ寄り4両が自由席となっています。
とくしま好きっぷで乗車できるのは、自由席車両ですが、通勤用車両のロングシートなので追加料金(510円)を支払って、指定席に乗車することにしました。
こちらのほうが快適です。
走り出すとすぐに通天閣とあべのハルカスが見えます。
※写真は、通天閣を撮り損ねたのでハルカスのみです。
海が見えました。
みさき公園駅で多くの家族連れ客が降りていきました。
なるほど、特急サザンの指定席はみさき公園への行楽客用なんですね。
ここから山を越えると和歌山県。
そして紀の川を渡ります。
和歌山市駅から和歌山港駅へ。
定刻どおり、10:15 に到着しました。
ここでフェリーに乗り換えをします。