OCT/2017
さきほどの「きっかわ」の鮭を食べることのできるお店が近くにありますので、そこへ行くことにします。
お店の名前は「井筒屋」です。
「きっかわ」からは、徒歩ですぐです。
村上のまちでは、ちょうど「町家の屏風まつり」を開催中(09月15日~10月15日)で、こちらのお店にも屏風が飾られていました。
予約はしてませんでしたが、すんなりと入ることができました。
ただ1階はほぼ満席で、2階の小部屋の席へ案内をされました。
こんな小ぢんまりした部屋もあります。
「塩引鮭お茶漬け御膳」を注文することにしました。
・塩引鮭
・鮭手まり寿司
・土鍋炊きご飯
・だし(村上茶、生揚醤油、鰹節)
・薬味(三つ葉、海苔、お漬物)
「鮭手まり寿司」
可愛らしい手まり寿司が運ばれてきました。
鮭の生ハムというものがご飯の上に巻かれています。
鮭の生ハムとは、一度発酵した鮭を低温でじっくりと熟成させたものらしいです。
そしてお茶漬けのお膳が運ばれてきました。
ご飯は、米作り名人・奥山政行さん(開川村)によるコシヒカリだとか。
それをお茶漬けに合うように炊き上げているそうです。
土鍋でふっくらと炊き上がったご飯。
これだけでも、十分においしいものです。
三つ葉、海苔、漬物の薬味も用意されています。
メインの塩引鮭をいただくことにしましょう。
さて、どんなものなのか。
…
これは旨い。
しみじみとこみ上げてくる旨さです。
時間をかけて発酵と熟成がなされた鮭の身は、なるほど生鮭や新巻鮭のものと味の深みが違います。
一膳目は、ご飯と鮭をそのままで。
そして二膳目は、だしをかけてお茶漬けにしていただきます。
美味しいなあ。
何度このことばを呟いたことでしょう。
食後には、天然麹を使用して作られたという甘酒を出してもらえます。
こちらも「きっかわ」のもの。
添加物はもちろんのこと、砂糖なども使用されておらず、またアルコールも入っていないそうです。
とても繊細で優しさを感じることのできる甘さ。
とても上品なものでした。
どれもこれも、とても美味しかったです。
まさに Simple is best な献立。
素晴らしき日本の伝統の味に出会えました。