NOV/2017
仕事の関係で丹後の宮津へ行きました。
京都縦貫自動車道が丹後まで開通しましたので、日帰りできなくもないのですが、どうせならばと泊まりで行くことにしました。
夕方15時30分過ぎに京都市内を出発。
沓掛IC から京都縦貫自動車道に入って、快調に走っていきます。
季節的には紅葉を見ながらの道中のはずでしたが、すでに見頃は過ぎたようで、すっかり秋というよりも冬の気配を感じる丹波路でした。
京都市内を出て、ほぼ2時間。
宮津の町に到着しました。
ひとまずホテルにチェックインをして、タクシーで、夕食の場所へと向かいました。
友人が予約をしてくれていたお店がこちら。
「酒菜禅」
宮津の繁華街とされる「新浜」にありました。
案内されたのは小上がり。
決して華美ではありませんが、しつらえが整っていて、これから出てくる料理に期待が持てます。
「本日のおすすめはこちらです」と持って来られました。
「お造りの盛り合わせ」
まずはお造りを。
どれも美味しいです。
とりわけ蛸が瑞々しく、身も引き締まっていて良かったです。
「くもこポンズ」と「アン肝ポンズ」
くもこはとても新鮮で、素材の良さを感じられます。
ぷりっとした雲子を口にすると、口の中でとろっとろに溶けていきます。
濃厚でクリーミーでいながら、やさしく繊細でもある素晴らしい旬の味。
清酒にしましょう。
地元宮津は白嶺酒造の酒呑童子。
かなり辛口のお酒です。
キリッとした飲みくちは、魚介類ならば相手を選ばないでしょう。
アン肝は雲子に比べると少し平凡でしたけれども、決して悪いものではありません。
「上ミノ唐揚げ」
からりと揚がっています。
衣からもじゅわっと旨みが滲み出てきて、なかなかの美味しさ。
箸が止まりません。
そしてやっぱりカニ。
身の詰まりはもう一つとのことでしたが、なかなかどうして。
またカニ身の甘さ、カニみその風味は抜群です。
このほか小芋の唐揚げなど二三品を楽しみ、最後はお寿司を注文しました。
お勘定をしたところ、驚くほど安い値段でした。
素晴らしいコストパフォーマンス。
♪二度と行こまい丹後の宮津
縞の財布が空となる
丹後の宮津でピンとだした♪
宮津節で知られる宮津の町。
宮津藩の城下町であり、ちりめんの集散地、北前船の寄港地としても繁栄しました。
そこそこの規模の花街までもあったとのことですが、そんな当時の様子はこの新浜界隈に少しだけ窺うことができます。
繁栄から遠ざかってしまったとはいえ、そこはやはり歴史ある町。
この地ならではの美酒佳肴に出会うことができました。