DEC/2017
真冬の寒さが続く12月のある日。
こちらの料理屋さんで、食事をする機会がありました。
予約なしで訪れました。
店内に入ったところ、先客はありません。
カウンター席に案内されました。
「澤屋まつもと純米酒」
この日は本当に寒く、日が落ちるとなおさら寒さが身に堪えました。
寒さが大の苦手です。
普段はあまり飲まない熱燗をお願いしました。
伏見の松本酒造のお酒です。
なかなか芯のあるお酒で、料理を受け止めるだけでなく返すことまでできるお酒だと感じました。
「お通し」
「お造りの盛り合わせ」
適当に盛り合わせをお願いしました。
どれもおいしかったのですが、特にカマスの焼き霜が秀逸でした。
「蓮根餅と湯葉の山葵あん」
温かい餡かけ料理は、冬に食べてこそですね。
「鶏の醤油バター焼き」
鶏肉と醤油というのは、どうしてこうも相性がいいのでしょう。
また添えられている辛子が泣かせます。
すき焼きも牛よりかしわのほうが好みです。
「ふぐの唐揚げ」
こちらは平凡でした。
「上喜元純米吟醸」
冷酒に変更します。
山形は庄内のお酒ですね。
さっぱりとしていて、飲みくちも上々です。
「金目鯛の塩焼き」
シンプルでありながら、家庭でこのレベルに達することはまずできません。
その身は瑞々しさを保ちながらも、皮の芳ばしさも楽しむことができます。
抜群に旨い。
まさにプロの仕事です。
「鰯の生姜煮」
お酒のアテに頼みました。
「小蕪と鰯つみれの小鍋」
この時期のお楽しみが小鍋。
蕪がほんのりと甘くて、今が旬であることを教えてくれます。
張られた出汁はたいへん控えめで、決して素材の前に出てくることはありません。
しかしながら素材の良さを引き出すためには、彼が必要なのです。
「卵雑炊」
〆の品。
そろり、口の中を火傷をしないように。
出汁の効いたやわらかな味わいが身も心も温めてくれます。
時々、こうしてちゃんとした和食をいただくと幸せを感じます。
ただ、機内食の和食は嫌いですけれども(笑)