APR/2018
「桑名」を週末旅の目的地にします。
なんどか訪れたことはあるものの、今まで泊まったことのない町です。
荷物をホテルに置いて、早速晩ごはんを楽しみに出かけることにしました。
できれば伊勢湾の幸などと地元の清酒を楽しみたいところです。
東海道五十三次の宿場町でもあり、城下町でもあった歴史ある町ですから、そんな料理屋はいくらでもあるはず。
そう思って事前に調べてはみたものの、これといったところがヒットしません。
仕方ない。
街歩きをして、これと思うところへ入ってみることにしましょう。
うろうろと探しながら歩くこと30分。
1軒の新しいお店が目にとまりました。
店の外に品書きがありましたので見てみると、悪くなさそうです。
入ってみることにしました。
予約はないこと、1人であることを伝えると、カウンター席を案内されました。
店内は夜の街にあるちょっとしたクラブのような内装です。
「突出し/小芋の煮物」
まずは生ビールを注文。
生ビールとともに、突出しが運ばれてきました。
「つぶ貝うま煮」
いい具合に煮られて、貝の旨みが引き出されています。
ただ上手に取り出さないと、肝心な部分が貝の中に残ってしまいますね。
そのためには、上品にこちょこちょやるよりも、下品にかぶりついたほうがいいようです。
「三重大さざえお造り」
ほのかな磯の香り。
コリコリとした食感がたまらないです。
さざえの肝は別で出されます。
ほろ苦さがたまらないのです。それでいてほんのりと甘いところもある。
こうしたつかみどころのないところも魅力的。
「瀧自慢/滝水流(純米無濾過生酒)」
清酒にしましょう。
伊勢志摩サミットでも出された三重の銘酒。
清冽、そして華やか。
清冽なところは、無濾過生の良さが強く出ています。
「めばるの煮付け」
春を告げる魚、めばる。
だらしなさがなく身は引き締まっています。
またほのかに身の甘さも感じられます。
これは美味しいですねぇ。
「今日は型のいいのが手に入りましたから」
お店の方はそう言われました。
型が大きいと味もいいとのことです。
「上喜元(特別純米辛口)」
燗酒をいただくことにしました。
お店の方に勧められたのがこちら。
悪くはないけど、ちょっと無難で面白みに欠けると感じました。
「義左衛門」や「作」もありましたので、どうせなら三重のものにすればよかったと後悔です。
「握り/煮たこ」
これも身が締まり、水っぽさがない蛸。
素材の良さを感じられます。
「筍の赤だし」
蛤の赤だしというものがあったのですが、ここ桑名ならではというよりも、どこかわざとらしさを感じてしまいます。
「蛤以外の赤だしはありますか?」
そういって出していただいたのが、こちらの赤だし。
ちょっと注文をひねり過ぎてしまったようです。
お店は若いスタッフか多く、活気もあって良かったです。
味のほうもまずまず満足しました。
錦通りという横丁。
飲み屋などが軒を並べています。
まだまだ奥の深そうな町「桑名」です。