OCT/2018
帰国日当日。
朝の10時頃に、MH から電話がかかってきました。
こんな時間に航空会社からの電話なんて、だいたいの予想はつきます。
「バンコクからクアラルンプール経由で大阪まで予約されていますけれども、大阪まで JL 直行便に変更させていただきたいのですが」
やはり搭乗予定便の変更です。
「それは困ります。できれば予約どおりの旅程で帰りたいです。どういう理由ですか?」
もちろん JL の直行便(BKK→KIX)があることぐらい知っています。
しかし、わざわざ便利であるはずの直行便を選ばないようにしている理由がこちらにもあるのですから、そこは少し抵抗したいと思います。
「実はクアラルンプールから大阪までの便がオーバーブッキングになっているんです」
数分押し問答をしましたが、こうして旅程に融通が利き代替便を用意できる客は限られているでしょうし、また現地で連絡のとれる搭乗予定者も限られると思われます。
仕方ない。応じることにしました。
まずはホテルに16時までのレイトチェックアウトをリクエストしました。
ただ16時以降が困ります。
20時過ぎには Bangkok 市内を出発しなければならないので、時間も少し中途半端です。
マッサージへ行ったり、ハッピーアワーのあるお店でダラダラ飲んで時間を潰して、21時前にスワンナプーム空港に到着しました。
「サクララウンジは混雑するので、Miracle Lounge をご利用ください」
最近はこんな状況であることを聞いていたので大きな驚きはありません。
またサクララウンジへのこだわりなんてありませんので、進んで Miracle Lounge へ行くことにします。
いただいたインビテーションカードは、Business Class Lounge のもの。
Priority Pass を持っているならば、First Class Lounge へ入室可能です。
ただ両方利用したことがありますが、設備的にはほとんど同じです。
まずはシャワーを使いたい旨を申し出ました。
アメニティはよくわからないものですけれども、利用者は少ないですし、スペースも広々としていてとても快適です。
シャワーに関してもサクララウンジは混雑するようですから、こちらで正解だと思います。
「Aircraft/B788」
搭乗ゲートは F5 でした。
予定(22:35)どおりに、搭乗手続きが開始されました。
シートはフルフラットではなくライフラット。
ほぼフラットになりますので、そこはあまり気にしていません。
「アメニティ」
何これ?と思って開けてみると、アメニティポーチならぬアメニティ巾着でした。
「毛布」
やはりウェルカムドリンクはありません。
ミネラルウォーターだけが配られました。
朝食のオーダーシートも配られました。
朝食が必要かどうか、和食または洋食のいずれがいいかなどを記入して、クルーに渡すようになっています。
「シャンパン/シャルル エドシック ブリュット レゼルブ N.V.」
離陸後、ドリンクのオーダーを取りに来られました。
とりあえずシャンパンをお願いしました。
10月からシャンパンもワインもこのようなグラスで提供するようになったと担当クルーは話してくれました。
「あられミックス」
シャンパンとともに持って来られたのがこのあられミックス。
あられミックスに恨みはありませんけれども、シャンパンやワインなどには絶望的に合わないです。
「これ以外で他になにかありませんか?普通にピーナッツとかでいいんですけど」
「ちゃんぽん、そば、うどんなどの麺類か、あとドライ納豆ならばありますけど…」
思わず吹き出してしまいました。
「そうですよねぇ。ワインのアテになるようなものがないですよねぇ」
担当してくれたクルーも苦笑いです。
「いえいえ。まあ仕方ないですね」
いまだにあられミックスとドライ納豆だけがおつまみとして搭載されているなんて驚きです。
MH だったら、今ごろ Satay をアテにワインを飲んで、ちゃんとした料理を楽しんでいただろうに…と考えると虚しくなってきました。
まったくつまらないので、さっさと寝ることにします。
寝る前にトイレをチェックしてみました。
アメニティは資生堂。
JL 利用者層の好みのブランドなのでしょう。
「ライチジュース」
到着01時間50分前に朝食のサービスが始まりました。
まずはライチジュースが運ばれてきました。
おいしくない…
普通にオレンジジュースのほうがいいです。
「和朝食」
「フルーツ盛り合わせ」
タイのフルーツ。甘くて美味しいです。
「鶏難波焼き」
別に普通でした。
「北寄貝と烏賊のサラダ」
これは食感もよくおいしかったです。
「スモークサーモンポテトサラダ巻き」
「香の物」
「台の物/カラス鰈と出汁巻き玉子蟹風味餡掛け かしわ飯添え」
白ご飯でなくて残念でした。
個人的には朝から炊き込みご飯なんて、くどくて嫌になります。
また魚の餡掛けは塩味が濃くてまったくダメです。
「味噌汁」
すぐにインスタントだとわかる味。
和食にこだわってるのなら、同じインスタントでも生みそを使ったものにすれば断然風味もよくなるだろうにと感じました。
「お茶」
日系航空会社なので和食を選びましたけれども、まあコンビニ弁当とあまり変わらないクオリティ。
それだけ最近のコンビニ弁当が頑張っていると言えるのかもしれませんが。
KIX には 06:39 に着陸して、定刻(06:30)よりも少しだけ遅い 06:42 に30番ゲートに到着しました。
この程度の遅れでお詫びのアナウンスがあり、そんなところにも日系らしさが表れていると感じました。
久々の JL 国際線ビジネスだったのですが、予想どおりにつまらなくて退屈なフライトになりました。
それでいて他の航空会社よりも、かなり高額な運賃。
今回は JL でしたけれども、だいたい NH も大してかわりはありません。
自腹を切ってまでは乗りたくないビジネスクラス。
このように感じています。