週末ごとの旅行者

週末+1か+2でアジアへ。Skyteamメンバーのチャイナエアラインで上級会員を目指します。

兵庫県てなんやねん(播磨加古川から播磨坂越へ)

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DEC/2021

 

かつて延長で長引いた甲子園での野球解説をしていた福本豊氏が語ったことば。

「加古川より向こうの人、帰られへんね」

 

加古川って遠いんやろな…

我々、京都に住む者にとっては神戸でさえ遠い場所です。

その神戸よりも向こうなんて、もう日帰りでは行けないイメージです。

また加古川がどんなところなのか、まったく想像がつきません。

そんな加古川を訪ねることにしました。

 

京都から新快速(09時45分発)に乗り、居眠りをしているといつの間にやら神戸を過ぎていて海が見えました。

そして明石海峡。

空の上からは数え切れないほど見たことのある明石海峡大橋も、地上からはあまり見たことがなく気分が高揚します。

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加古川には定刻どおり、11時08分に到着。

京都駅からは01時間23分と、イメージとは違って意外に近い場所であることを知ります。

 

「ヤマトヤシキ加古川店」

かつては播州一の百貨店としてその名を馳せたヤマトヤシキ。

今では本店のあった姫路には店舗がなくなり、加古川にのみお店が残っています。
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「下村商店」

駅前にあった焼きあなごのお店。

こちらのお弁当(あなごめし)を買ってみたいと思っていたのですが、12月は販売しないとの貼り紙があり、がっかりです。

どうやら時期外れだったようです。
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かわりに天ぷら(130円/枚)だけを購入しました。

こちらもまた、たいへん人気商品のようで、ふらっといって買えたのはラッキーだったみたいです。
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「寺家(じけ)町」

旧山陽道の宿場町であった加古川。

かつての街道は商店街となっています。
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ただ寂れた感は否めません。
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レトロな喫茶店。

店頭の食品サンプルが、なんともいい味わいです。
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「加古川日本毛織社宅建築群」

加古川という町は日本毛織(ニッケ)とともに発展した歴史があることを知りました。

そんなニッケで働いていた人たちの社宅がなんともノスタルジックな場所らしいのです。

加古川駅から徒歩で約15分。その場所はありました。

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かつて日本にはこんな風景がたくさんありましたよね。

なんとも懐かしさを感じさせる風景です。

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タイムスリップしたような気にさせるこれらの建物は明治末期から昭和初期に建造されたものだそうです。
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社宅に住んでた子どもたちは、この小さな公園へ集まってきて遊んでいたのでしょうね。

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この錆びたジャングルジムはそんな子どもたちを何十年も見守ってきたんだと思います。
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近代日本を支えた産業と人たちの営みを感じさせてくれる場所。

それはとても懐かしく、そしてなぜか切ない気持ちにさせてくれる場所でした。

「丸万本店」

さてあなごめしにフラレた昼ごはん。

商店街を歩いている途中にあった食堂がとても気になりましたので、そこへ行ってみることにしました。
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暖簾をくぐると、ここもまたなんとも味わい深い空間。

この雰囲気だけでぐっと鷲掴みにされました。
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「かつめし」

戦後間もない頃に加古川駅近くの食堂ではじまったとされる加古川のご当地グルメ。

牛カツ(豚じゃない)にデミグラスソース、そしてご飯。

また平皿に全盛というのが、なんとも庶民的な感じがしていいじゃないですか。

そしてナイフとフォークではなく、箸。

なんだろうこれ、ジャパンモダニズムとでも表せばいいですか?

はじめていただきましたが、なかなかおいしいものなんですね。

量もさほど多くなくて食べきりサイズなところも気に入りました。
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「加古川」

再び山陽本線の電車に乗り、加古川を渡りさらに西へと向かいます。
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「坂越駅」

姫路で播州赤穂行きの電車に乗り換え、向かった先は坂越。

石畳と古い建物が残る風情あるまちなみを見に行きましょう。
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「レンタサイクル」

駅を出てすぐのところに無人のレンタサイクルがあります。

古いまちなみが残る場所まで歩いていけない距離ではありませんが、自転車ならば楽ちんです。
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駅から坂越のまちなみまで、わかりやすい標識がありますので、これなら道に迷うこともありません。
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「カフェ」

駅から自転車で約5分。

坂越大道というメインロードに到着すると、レトロな建物が立ち並ぶ町なみとなります。

そんなレトロな古民家をリノベーションしたカフェなどもいくつかありました。
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店の中を覗くと、若い人たちも多くいるようです。
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こちらは散髪屋をリノベーションしてカフェにしたようです。
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「奥藤酒造」

威風堂々たる建物は地元の酒蔵。
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路地に入ってみましょう。
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路地裏から坂を上がってみました。

坂越の町の向こうには坂越湾。

穏やかな景色ですね。
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「大避神社」

集落の高台にある神社へと続く階段から振り返ると、ここもまた美しい風景が広がっていました。
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「坂越船岡園」

神社からもう少し坂を上がってみました。

するとそこには海を一望できる場所がありました。
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再び港のほうへ。

駐車場には、かわいらしいフードトラックがありました。

温かいコーヒーで休憩しましょうか。
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www.himeji-mitai.com

こうして冬の播州を駆け足で巡りました。

できることなら泊まりがけでゆっくりと出かけてみたいと思っています。

www.ci173weekender.com