SEP/2024
熊谷を早朝に出発しました。
暑さを避けたいという思いと、あまり遅くならない時間に新幹線に乗って帰りたいと思いました。
出発後しばらくして、久下の長土手と呼ばれた荒川沿いを走っていきます。
散歩をする人、自転車に乗っている人、それぞれに憩いの場となっているようです。
土手を下り、間の宿だった吹上を通り過ぎると、中山道は住宅地の中を進んで行きます。
「7次/鴻巣」
熊谷から鴻巣までは4里6町(約16.8km)。
鴻巣にはコウノトリ伝説の残る鴻神社があり、そこで休憩をとることにしました。
見ていると、まだ朝早い時間だったのにもかかわらず、御利益があるとされる子授けや安産を祈願するために訪れる人が多くいました。
鴻巣からの中山道は、道幅の広い県道164号線と重なり、単調な道が続きます。
往時の面影を残す建物などは、桶川(6次)や上尾(5次)の宿場町あたりにわずかに残っているだけでした。
そのため淡々とペダルを回して進んで行きました。
「4次/大宮」
大宮は武蔵国一宮氷川神社総本社の門前町。
地元の埼玉県はもとより、関東一円から信仰を集めていて、多くの参拝者でにぎわっていました。
「氷川だんご」
参道沿いにある氷川だんご屋に立ち寄り、焼きだんごと酒まんじゅうをほおばりました。
大宮から浦和(3次)までは、1里10町(約5km)、そして浦和から蕨(2次)までは1里14町(約5.5km)とそれぞれ距離は短いです。
途中、焼米坂という坂があったものの、ほぼ平坦でした。
蕨を過ぎるとかつては「戸田の渡し」がありましたが、いまは国道17号線戸田橋にて荒川を渡ります。
いよいよ東京です!
「志村一里塚」
荒川を渡り志村坂を上ると、立派な一里塚が残っていました。
一里塚近くにある蕎麦屋で、昼食をとりました。
「1次/板橋」
江戸への入り口となる板橋に到着。
板橋宿は東海道の品川宿、甲州街道の内藤新宿、奥州街道、日光街道の千住宿とならび江戸四宿とされています。
ちょうどお祭りをやっていて、たいへん賑わっていました。
板橋からの中山道は、とげぬき地蔵尊で知られる巣鴨の高岩寺、本郷の東京大学、神田明神と様々な東京名所を走り抜けていきます。
「日本橋」
三越本店前を通り、ゴールの日本橋に到着。
中山道は京都三条大橋を起点にすると135里34町余(約526.3km)ですが、草津を起点にすると129里10町余(約507.7km)です。
今回は草津から日本橋までの行程を、7日間かけて走りました。
美しい日本の風景が残っている中山道。とりわけ岐阜から長野にかけての中山道の風景は強く印象に残りました。
自動車や鉄道では経験のできないところにある旧街道の風景。
機会があればまた走ってみたいと思います。