APR/2017
蕎麦が大好きです。
昔は、蕎麦好きが高じて諸国行脚したものです。
今はそれほどではなくなりましたが、たまに美味しい蕎麦を食べたくなります。
2月も3月も人気の蕎麦屋に行きましたが、まったく納得いきませんでした。
仕事も落ち着いたので、美味しい蕎麦を求めて日帰り旅に出かけることにしました。
いろいろと候補を考えましたが、越前のおろしそばが気分です。
昨年の10月に訪れた蕎麦屋「あみだそば 福の井」へ行くことにしました。
そうと決まれば、サンダーバードに飛び乗り福井へ。
福井駅には 12:30 に到着。
改札を出て、ハピリンに向かいます。
ありました。
中の様子を窺うと、多少混み合ってはいるものの満席ではありません。
カウンター席に座り、注文しました。
「福の井」
まずは清酒をいただきましょう。
この「福の井」というお酒しか置いてありません。これしかないというのであれば試してみるほかありません。
口に含むと、馥郁たる酸が広がります。ちょっと不意打ちをくらいましたが、なかなか大人な味わいだと感じました。
「えび天おろし」
一品があまり充実しているとはいい難いメニューでした。
蕎麦だけだと少し物足りない気がしましたので、えび天おろしを注文しました。
蕎麦の上には海老が2尾。もちろんさっくりと仕上がっています。
そして、蕎麦。
旨いです。
口にした途端に、えも言われぬ蕎麦の風味が広がります。爽やかで、ほのかな甘みまでも感じることのできる蕎麦。清々しくて、潔い。澄み渡る越前の秋の空を想起させます。
蕎麦好きの講釈や薀蓄は嫌われるもの。この程度にしておきましょう。
この大根おろしのつゆが実に旨いのです。
辛味のある大根と出汁。大変さっぱりとしていて、最後まで食べ飽きるということがありません。
実にいいです。
このクオリティで、1,200円とかなり良心的な価格でした。
もちろん蕎麦湯もいただきました。
駅前ビルにあるテナントでこのレベルの蕎麦というのがいいのです。
山奥にある凝った蕎麦屋とか、都会の一等地にある勿体ぶった蕎麦屋ではなく、全然気取っていないところが大変気に入ってます。
お店の Web はこちらになります。
昼ごはんの後は、桜で有名な足羽川へと向かいました。
途中に昭和なビルと昭和な看板がありました。
今川焼って呼び名はどのあたりのものなんでしょう。
僕の地域では天輪焼でした。
カレー味なんてものがあり、けっこう有名なお店のようです。
でも食べたばかりなのでパスします。
歩くこと約10分で足羽川に到着。
足羽川沿いに桜並木が見事です。
残念ながら花曇りではありましたが、今まさに満開。
いろいろなイベントが行われてました。
桜の名所のようですけれども、それほどの人ではありません。
いいですね。
いくら桜が見事でも、人が多すぎると台無しだと感じます。
それならば、ちっぽけで名もない桜のほうがいい。
空港のラウンジと一緒です。
JAL & ANA のラウンジ、京都の桜、まったく好みではありません。
華やかだけど、どこか物憂げな北国の桜。
「足羽川いままだ寒き春の日に誰かを待たむ越前の花」
お粗末でした...
さて、路面電車に乗ってみようと思います。