MAR/2020
WHO にパンデミックの状態にあると宣言された COVID-19。
世界的な感染の拡大とともに、さまざまな混乱が生じています。
個人的には冷静に対応して、チャンスを拾っていきたいと思っています。
株式などの投資しかり、普段は手を出しづらい物やサービスの購入しかり。
もちろん旅行も。
需要が減退すると、どれもこれもバーゲン価格となるか、または簡単に予約をとることができるようになります。
というわけで予約のとれない列車として有名な近鉄の観光特急「しまかぜ」への乗車と早春の松阪・山田の散策を楽しんできました。
出発前日は上本町のシェラトンに宿泊していましたので、ホテルで朝食をとりました。
時節柄、閑散としています。
またブッフェはなくなり、アメリカンブレックファストのみとなっていました。
「大阪上本町駅」
チェックアウト後はホテルからすぐの大阪上本町駅へ。
ヨーロッパにあるような頭端式プラットフォームのターミナル駅。
大好きな駅です。
ここから電車に乗るために、上本町のシェラトンに泊まっていたのです。
ラウンジや素敵なカフェなどがあれば、気分も盛り上がるんでしょうけど、残念ながら日本にはそのような文化はありません。
「伊勢志摩ライナー」
まずは「伊勢志摩ライナー」(09:13dep)にて、松阪へと向かいました。
車内はガラガラ。
日本人には人気だという車内最後部座席。
気兼ねなくリクライニングできるというのが理由のようです。
前の座席は倒れてくるものと思っていますので、僕の前に座った方はどうぞ声をかけることなくシートを好きなだけ倒してください。
たとえ食事をとるときであっても、わざわざ upright position にしていただかなくても大丈夫です。
「松阪駅」
定刻どおり、10:40 に松阪駅に到着しました。
大阪上本町からは約01時間30分ほどの乗車時間です。
大阪からだとたいへん近いです。
町歩きをしようと外に出ると雨が降っていました。
どうしよう…
コンビニで傘を買おうかと思ったのですが、こんなものが目に入りました。
「思いやり傘」と名付けられた傘の無料貸出し。
お店(まつさか交流物産館)の人に尋ねると、ここで借りた傘は市内公共施設や、桑名三重信用金庫の市内各店舗や観光施設などへ返却すればいいそうです。
とてもいいですね。
丁重にお礼を述べて、傘を借りることにしました。
「伊勢街道」
松阪の町は伊勢街道(参宮街道)の宿場町でもありました。
仕出し屋さん。
こういうところのお弁当は、きっとおいしいでしょうね。
歴史を感じる店構え。
お味噌や醤油の製造販売をしているようです。
「川清蒲鉾店」
これは酒のつまみなどに良さそうです。
買っていくことにしましょう。
店頭に並んでいたのは、想像していたような板に乗った蒲鉾ではなく練り天ぷら。
※板かまぼこも販売されているようです。
でもこれはこれで大好物です。
値段もとても良心的でしたので、ひら天やぴり辛天などを買い求めました。
このお店では、昔ながらの石臼を使って、職人さんが魚本来ののおいしさを大切にしたすり身作りをしているそうです。
「松阪城跡」
信長と秀吉に高く評価され会津91万石の大名となりながらも夭折した蒲生氏郷。
その蒲生氏郷によって建てられたのがこの松阪城です。
今は立派な石垣が残るのみです。
たくさんの桜の木がありましたが、まだ蕾は硬かったです。
「御城番屋敷」
お城からは武家屋敷が見えます。
松阪市の観光プロモーションサイトには、次のように説明されています。
裏門跡を出た先に石畳の両側に武家屋敷が並んだひときわ目を引く一画があります。
松坂城裏門跡と搦手門(竹御門)跡を結ぶ石畳の両側に、美しく整えられた槇垣を巡らした御城番屋敷は、松坂城を警護する「松坂御城番」という役職の武士20人とその家族が住んだ武士の組屋敷です。
屋敷には、今も子孫の方が住まわれ、維持管理を行っています。現存する江戸時代の武家屋敷でも最大規模を誇る貴重な建造物で、平成16年、国の重要文化財に指定されました。
散策してみましょう。
石畳も雨に濡れて、しっとりといい感じ。
現在も住居とされていることに驚きますが、中には公開されている屋敷もありました。
「寿し萬」
こちらのお寿司屋さんで昼ご飯をいただくことにしました。
「お造りと熱燗」
まずは軽くお造りをいただくことにします。
早春とはいえまだ肌寒いので、お酒は熱燗にしてもらいました。
「海老酢」
「鉾杉純米吟醸酒(伊勢)」
お銚子が空いてしまったので、今度は冷酒をいただくことにしました。
どうせならば地酒がいいです。
うーん、ちょっと甘さが口に残りますねぇ。
あまり好みではないかなぁ、という感じでした。
「わらさ」
そろそろ握ってもらいましょう。
旬のものは何がありますか?
そう尋ねると、平目、ワラサ、鯖の3種類の魚の名前が返ってきました。
ワラサと鯖をいただくことにしました。
「鯖」
「鰯」
好物の鰯は二貫で。
「穴きゅう」
伊勢といえば穴子。
でも地のものかどうか知りませんが...
ほどよくお酒もまわり、気分よくお店を出ました。
松阪の町をあとにして、山田へと向かうことにします。