JUL/2019
仕事の関係で大和高田市へ出かけることになりました。
降り立ったのは近鉄大阪線の松塚駅。
昔は相当の「鉄」で、私鉄の中では近鉄と名鉄が大好きでした。
ただ、この松塚という駅は記憶にありませんし、利用したこともありません。
「松塚環濠集落」
奈良に多い環濠集落。
松塚駅から徒歩すぐの市杵嶋神社付近には一目見てそれとわかる環濠が残っていました。
駅前から西の方向へ細い道を進んでいくと下校途中の多くの高校生たちとすれ違います。
近くには大和高田市立高田商業高校という学校があるようです。
「葛城川」
金剛山を源にして、奈良県中西部を流れる川。
この葛城川にかかる鉄橋がまわりの景色と調和していて、ちょっといい感じです。
「京奈和自転車道」
京都から奈良を経由して和歌山までの自転車道。
こんなものがあるとは初耳です。
まだまだ一部が供用されているのみですけれども、将来的には奈良と京都、和歌山を結ぶ全長180kmのサイクリングロードとする計画のようです。
「近鉄大阪線」
後ろに見えるのは二上山。
近鉄大阪線は大阪上本町駅から伊勢中川までを結ぶ近鉄の骨格をなす路線であり、これぞ「THE近鉄」ともいうべき存在です。
空を見上げると今にも泣きだしそうな梅雨空が広がっていました。
ここは奈良盆地の南。
遠くに見える山の向こうは吉野や大峰山につながっているのでしょう。
「近鉄八木駅名店街」
仕事を終えて、帰りは近鉄大和八木駅で途中下車をしてみることにしました。
大和八木駅は近鉄大阪線と橿原線が十字に立体交差する駅であり、橿原市の玄関口となっている駅です。
なにがしらお店もあるでしょうから、晩ご飯を食べることのできるお店を探してみることにしました。
「美食酒房如意」
名店街のはずれにありました。
外から中の様子をうかがうと、大勢の人で賑わっています。
中に入ってみることにしましょう。
運よくカウンターに1人だけ座れる席がありましたので、そちらに案内をされます。
まずはビール。
生ビールはプレミアムモルツでしたので、サッポロ黒ラベル(中瓶)を注文しました。
ビールはよく冷えていました。.
そしてお通しをいただきながら、何を注文するのか考えます。
「水なすの浅漬け」
大好きな水なすを。
夏を迎える頃から出まわりはじめる水なす。
これを見ると夏がやってきたなと感じます。
なんとも柔らかな実を齧ると、その実からほのかに甘くて瑞々しい水分があふれ出します。
まさに甘露。
暑い夏にはぴったりな食材です。
「鰹のたたき」
ついついさっぱりしたものを選びがちな夏。
ニンニクとともにおいしくいただきました。
「みむろ杉 夏純(大和)」
清酒にしましょう。
ボードを見ると全国の名だたる銘酒がそろっています。
地元奈良三輪の酒で近年全国的にも評判となっているみむろ杉。
ぬる燗でいただくことにしました。
さっぱりしながらも、米の旨さを感じられる酒。
食事にも合います。
「稚鮎の天ぷら」
夏らしいものをと選んだのがこちらの料理。
六尾もあってたいそうなボリューム感。
もちろん頭から尻尾まで食べることができます。
だいたい稚鮎でなくても鮎を食べるときに内臓を取り出すぐらいなら、鮎を食べるなんてことはしなさんな、と。
でも、もう少し小ぶりなほうが個人的には好みだったかな。
最後の稚鮎の天ぷらが誤算でした。
もうお腹がいっぱいになって寸分の余地もありません。
もう少し料理を楽しみたかったなあ。
お勘定をすると驚くほどの安さでした。
安さをウリにしているチェーン店などよりも、こうした地元民に愛される個人のお店のほうがよほど値ごろ感がありますし、料理もおいしいというものです。