APR/2022
京都在住の人間にとって、春の桜と秋の紅葉の時期に京都の有名な観光地へ行くのは「へぼ」。
しかし、そんなへぼの極みをやってまいりました。
普段は非公開だという寺院を巡るという昼食付きの半日ツアーに参加しました。
本当に「普段は非公開」なのか、知りませんけど…
「月眞院」
まずはこちらのお寺から。
高台寺の塔頭の1つだそうです。
こちらでは庭を眺めながら、茶道体験をしました。
庭からは八坂の塔が見えました。
「岡林院」
こちらも高台寺の塔頭の1つだそうで、こうりんいんと読むそうです。
美しい庭があるとして、知られているとのこと。
拝見すると、手入れの行き届いた苔がなんとも見事です。
ふわふわのもこもこ。
思わず頬ずりしたくなるような苔です。
春は苔にとって成熟期にあたるらしく、茶色がかっているのが特徴だそうです。
庭に出て歩くこともできます。
見事な苔とともに、とても立派な庭でした。
「忘知庵」
そのお庭を眺められる茶室。
床の間の奥が仏間になっており、そこには建仁寺にも作を残している田村月樵の龍の天井画がありました。
「東福寺」
次は東福寺へと移動します。
緑が鮮やかになってきました。
ほんの少し前まで茶色い木々だったのが嘘のようです。
「法堂」
こちらも普段は非公開とのこと。
中から三門を覗き見します。
「蒼龍図」
見事なのは天井の龍。
天井いっぱいに描かれていて、とても大きいです。
京都出身の堂本印象画伯が、わずか17日で描いたそうです。
「三門」
この三門の中も通常は非公開。
ただ三門の階段を上がっても、そこからの眺めは大したものではありませんでした。
「通天橋」
結婚式の前撮りというものが、今どきの流行りなのでしょうか。
数組のカップルが、通天橋や方丈庭園などで撮影をされていました。
なんども行ったことのある東福寺ですが、入ったことのないところばかりでした。
「レストランひらまつ 高台寺」
昼食は高台寺近くにあるこちらのレストラン。
ミシュランの星がついてるとか、いないとか。
そんなの別にどうでもいいんですけど。
コース料理が用意されていました。
「赤ピーマンのムース フレッシュトマトのクーリー」
「パン」
ハイジの白パン。
そんな感想しか抱きませんでした。
「帆立貝のポワレ 軽くクリームで煮込んだポワロー葱 爽やかな柑橘の香りのブールフランソース」
訳のわからない名前はさておき、1番おいしいと思った料理はこれでした。
「桜鯛のナージュ仕立て 春野菜のエチュベとコキヤージュ」
「柔らかく煮込んだ 牛頬肉のエストゥファード フランス産プチポワの分ピューレと春の豆野菜を添えて」
もうええちゅうねん!
カタカナの外来語を並べて、カッコつけやがって。
率直な気持ちです。
もう一度行きたいとは全く思いませんでした。
だいたい値段に見合うほど、特段おいしいとは思えません。
とりあえず有名なところへ行きたいというタイプ、もしくはブランド好きにはいいんでしょう。
ど平民のおっさんには、まったく価値が見いだせないレストランでした。
好き放題を言いましたが、気の合う人たちと一緒でしたので、それなりに楽しく東山界隈をまわりました。