MAY/2021
定期的に訪れている岡山へ。
ホテルはいつもどおり、駅前にある ANAクラウンプラザホテル岡山です。
部屋もいつもどおりの最安値部屋。
バスルームもアメニティーも何もかわらず、良くも悪くも安定感があります。
定期的な岡山訪問ですが、これといった目的はなにもありません。
どこへ行こうかと地図を見ながら考えて、まだ行ったことのない「矢掛」へ行くことにしました。
「岡山駅」
まずは備中高梁行きの電車に乗り込みます。
入線してきたのは、JR西日本広島地区の特徴である濃黄色に塗装された電車。
車内はガラガラ。
それにクロスシートだと、飲み物や食べ物をつい買ってしまいます。
「井原鉄道」
倉敷から伯備線に入り、まずは清音駅まで。
この清音駅で井原鉄道に乗り換えます。
「スーパーホリデーパス(1,000円)」
1日乗り放題のチケット。
矢掛まで片道500円なので損得は生じませんが、気が向いて途中下車したときなど便利そうなので購入しました。
「高梁川」
出発してすぐに高梁川を渡ります。
備中を代表する大きな河川。
備中という国は、ナイルの賜物ならぬこの高梁川の賜物と言えるかもしれません。
川沿いは古来より稲作が盛んとなり、またその水運は地域経済に多大な寄与をしたことは間違いないでしょう。
この井原鉄道はローカル線ながら、開業したのは1999年と比較的新しい路線です。
旧国鉄時代に計画されたものの、いったんは建設中止となり、その後地域の自治体の熱意により開業にこぎつけたという路線です。
そのためローカル線でありながら、路線は高架となっている部分も多く、また直線部分も多いです。
沿線には真備という駅があります。
奈良時代の稀代の学者であり立身出世を遂げた吉備真備の故郷でありますが、横溝正史が戦時中に疎開をしていた場所でもあるそうです。
そんなことから横溝正史の小説に登場する金田一耕助の故郷ともされているようです。
そんな目で見ると、沿線の風景は八つ墓村に出てきそうな感じがします。
「矢掛」
清音駅から約20分で目的地である矢掛駅に到着。
矢掛駅から歩くこと約10分。
古い町並みがあらわれます。
矢掛は山陽道の宿場町。
山陽道(大坂から下関)51宿のうち、18番目の宿でした。
白壁が美しいと感じます。
「旧本陣石井家」
風格ある佇まいの旧本陣。
醤油屋さんの前にあった看板。
なんともレトロ。
こうした懐かしいものが残っているいい町でした。
「小田川」
町のすぐ近くには小田川が流れています。
大きな水害をもたらした川として記憶に新しいところですが、かつてこの小田川の水運により地域が支えられてきたのも事実だと思います。
ひとしきり町を散策して岡山に戻ることにしました。
「鮨 馬戸」
夕食は前回も訪れたお寿司屋さんへ。
「お造り盛り合わせ」
「握り/渡り蟹」
「握り/煮穴子」
かわらずにおいしかったですね。
すっかりお気に入りとなりました。
次回こそは岡山市内でゆっくりしよう。
ワンデイトリップすらせずにホテルでゆっくりして、出かけるのはホテルの近くだけ。
あくせくせずに、そんな滞在をしてみたいと思っています。