SEP/2018
旅の楽しみは何をおいても食事。
しかしこの町では苦戦しました。
はじめ、いつものように割烹料理のようなお店を探してみたのですが、これといったところを見つけることができませんでした。
調べてみると和食ならば、鰻料理だと良さそうなお店がいくつかあります。
鰻も大好きですけれども、晩ごはんだとそれだけで終わってしまうのがつまらないところ。
お酒を飲みながらゆっくりというスタイルには、ちょっと不向きです。
疲れてきたので、ホテルの近くにあったイタリアンのお店にしました。
なかなか評価も高いようです。
暖簾には「和風イタリアン」とあります。
さて、どんなものなのでしょう。
「飲物/生ビール(小)」
とりあえず生ビールを注文してメニューをチェックします。
パスタやピッツァの種類はそこそこあるようですけれども、アラカルトは選べるものが少ないです。
特にメインは、肉は伊賀牛のステーキやハンバーグのほかは、ほとんどないに等しいのです。
魚介類はといえば、マグロやホタテなどありきたりな食材のものばかり。
しくじったかな…
メインはあきらめて、前菜をいくつか注文して、ワインのアテにしていく作戦で臨むことにしました。
「伊賀豚の燻製の串焼き」
見ためは脂身ばかりでくどそうに見えますけど、燻製にされているせいで程よく脂が落ちていて、見た目ほどのくどさは感じません。
「赤ワイン/伊賀の国ワインクラブ」
予定どおり赤ワインにします。
グラスでいただけるのは2種類。
少し重めのものをとリクエストしたところ、薦められたのはこちらのワイン。
ヴァインケラー・ハシモト (Weinkeller Hashimoto)という地元の酒屋さんが、フランスやドイツで製造をしてもらっているワインのようです。
価格の割にはなかなかいいワインだったと思います。
「海老のスペイン風ガーリック炒め」
これはなかなか美味しかったです。
お酒のつまみにするにはいい料理でした。
でもスペイン風って、ここイタリアンのお店じゃないの?
そうツッコミたくなりましたけど、そんな細かいことはどうでもいいですね(笑)
「冷製ケッカ」
トマトやバジルが入ったソースでいただく冷製パスタ。
パスタはカッペリーニです。
以上、3品をいただきました。
さしずめ、イタリア風料理の食堂といった感じでしょうか。
悪くはなかったのですが、積極的にいいとも言えません。
ワインや料理のことを給仕の女性に尋ねても、あまり的確な答えが返ってこなかったりした部分もありましたけれども、まあそんなことは些細なことです。
サービス精神とユーモア、そしてなにより愛想のいい女性で良かったです。
そこに随分と救われた夕食でした。
せっかくの伊賀上野。
酒どころでもあるのに、地酒を楽しまないなんて残念な話です。
宿泊していたホテルのレストランで、少し飲むことにしました。
「半蔵/純米(三重伊賀)」
地元契約栽培米を使用して、厳寒期のみに昔ながらの手作業にこだわり、生産されているお酒です。
口当たりはやわらかで、まるみを感じます。
「伊賀牛しぐれ煮」
おつまみは「伊賀牛しぐれ煮」にしてみました。
それほど甘さが出しゃばらず、酒の肴になかなかよいです。
心地よく酔いがまわり、部屋に戻ってベッドに寝転がると朝までぐっすり。
週末旅は楽しいです。