MAY/2020
海外に自由に出かけられない時代…
後年、この時代を振り返ったとき、どのように映るのでしょうか。
まあ一個人が、ぼやいたところで仕方ありません。
今回は北九州へ出かけました。
「さくら547号」
実は、はじめて「さくら」に乗ります。
さくらのいいところは、グリーン車でなくても2-2のアブレストであるところ。
このゆとりがいいですね。
これに比べると、東海道新幹線は鶏舎にギチギチに詰められて飼育されているブロイラーといった感じ。
「さくら」は平飼いの薩摩地鶏というと言い過ぎでしょうか。
定刻(08:04)どおりに出発。
梅田のビル群を左手に見ながら、いざ西へと向かいます。
「セブンカフェ&牛乳」
実は GW に痛風を患いました。
尿酸の排泄には牛乳がいいということを知り、それ以来コーヒーとともに牛乳を飲むようになりました。
「姫路城」
08:33 に姫路に到着。
この「さくら」は意外に停車駅が多いことに、乗車してから気づきます。
「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」
広島には、09:33 に到着。
かつての広島市民球場は、やたらと長い名前の球場になっています。
「小倉駅」
定刻どおり、10:20 に到着。
まずは大きな荷物をホテルに預けにいくことにします。
「メーテル&鉄郎」
なぜに駅前にメーテルと鉄郎が?
調べてみると、この小倉は松本零士が育った街だそうですね。
小倉駅の新幹線のホームに流れる音楽も、どうりで「銀河鉄道999(ゴダイゴ)」だったわけです。
ホテルに荷物を預けて、また小倉駅に戻ります。
ちょうどホームに停まっていた電車にとび乗ると、すぐに発車しました。
関門トンネルを抜けて、下関に到着。
「下関駅前」
とくにかわりばえしない地方の駅前といった様子。
「唐戸銀天街」
駅前をぶらりと歩いた後、バスで唐戸市場へと向かいました。
「唐戸」というバス停で降りると、古びた商店街が目に留まりました。
歩いてみましょう。
飲食店なんかがあればいいなと思ったのですが、そうしたお店は少なめでした。
雰囲気はよさげでしたが、これといって印象に残るお店はありませんでした。
「亀山八幡宮」
商店街を抜けると、坂の入り口に鳥居が見えます。
Google Map で調べると、亀山八幡宮という神社へと続く坂道のようです。
「関門海峡」
坂を上ること暫し。
境内からは関門海峡を一望することができました。
おお、これが関門海峡...
そうすると、あの向こうに見えるのが九州か。
子供のように無邪気に感動を覚え、気分が高揚します。
階段を下りると、山陽道と書かれた石碑があります。
どうやらここが山陽道の終点のようです。
かつては、ここから船で九州に渡っていったのでしょう。
「唐戸市場」
亀山八幡宮の向かいには唐戸市場がありました。
とても市場とは思えない近代的な建物。
ただちょっといかにも観光客相手という感じのところも多くて、どうも好みの場所ではありません。
また、唐戸市場か、この近くで大衆的な食堂などがあればと探してみましたが、目ぼしいところを見つけることはできませんでした。
「ボードウォーク」
この下関でご飯を食べることをあきらめて、船で門司へ渡ることにしました。
桟橋へ向かう途中は、ボードウォークとなっていてなかなかいい雰囲気です。
ここで何かを買ってきて食べるのもよかったかもしれません。
「関門汽船」
下関と門司との間を5分で結びます。
料金も400円と非常に手ごろです。
中はガラガラ。
天気もいいものですから、2階のデッキに上がることにしました。
「関門橋」
関門海峡の最狭部である下関市の壇ノ浦と北九州市の門司とを結ぶ海上橋。
立派なんでしょうけど、しまなみ海道を経験していると、さほど凄いとは思えません。
海を渡る風がとても心地よく、いい季節、いい場所だなあと思っているうちに門司港に到着。
5分ですから、あっという間です。
「門司港レトロ」
門司港の周辺には、外国貿易で栄えた時代の建造物がいくつも残っており、大正レトロの雰囲気を残しています。
昼間に来てしまいましたが、きっと夜のほうがフォトジェニックでいいんじゃないでしょうか。
「門司港駅」
関門トンネルができるまでは関門連絡船によって本州と結ばれていて、ここが九州の玄関口となっていました。
大正3年に建築されたという駅舎は、ネオ・ルネッサンス様式となっていて、現役の駅舎としては東京駅とともに重要文化財に指定されています。
もちろん中も素敵です。
こちらは切符売り場。
「スターバックス」
かつて3等待合室だったところがスタバになっていました。
こちらも素敵な空間です。
このほか2階にはみかど食堂という洋食レストランがあるようですが、あいにく新型コロナウィルスの影響により、臨時休業となっていました。
こんな駅舎、待合室から寝台列車の旅をスタートできたら、きっと雰囲気も上がることでしょう
「門司港駅」
いかにも始発駅(終着駅)といった感じがする頭端式ホーム。
旅情があってとても好きです。
ここから九州の旅がはじまる。
そんな雰囲気をいまだに醸し出しています。