JAN/2024
「CX Lounge」
到着後、急いで向かったのは、乗継カウンターでした。
しかし係員が不在だったため、急遽 CX ラウンジへと向かいました。
用件は乗継便の変更です。
KIX→TPE のチケットと、TPE→HKG→BKK のチケットは別切りで購入しています。
単純にそのほうが安かったのです。
そして、TPE→HKG へは、CX531(20:10dep)を予約していました。
しかし、前の便(CX565)に搭乗しているときにふと気づきました。
「この飛行機、TPE を経由して、HKG へ行く便だ」
こんな当たり前のこと、なにを今さらと思われるでしょう。
CX のフライトなのですから、KIX⇔TPE だけなわけがないのです。
完全にボケボケです。
乗継便の前倒しをお願いしました。
ラウンジスタッフは手慣れたもので、すぐに変更手続きをしてくれました。
「先程の CX565(19:30dep)と、CX451(19:40dep)、どちらも空席があり変更可能ですよ。機材も同じ B777 です。どちらにしますか?」
少しでも早いほうがいいので、CX565 に変更していただくことにしました。
所要時間は3分もかかっていないでしょう。
素晴らしい手際の良さです。
お陰でラウンジでゆっくりすることもできました。
ボーディングアナウンスメントがあり、搭乗ゲートへと向かいました。
機内に入ると、ISM が驚いた顔をしています。
「変更してもらったんですね」
そういって迎えてもらいました。
「Welcome Drink/Champagne」
先程、担当してくれたクルーも、名前を覚えてくれていたようです。
乗客リストを持たずに名前を呼びかけてくれて、すぐに飲みものを持ってきてくれました。
定刻(19:30)よりも早い、19:25 に出発をして、19:42 に桃園国際空港を離陸しました。
「Dinner」
たかだか1時間ちょっとのフライト。
CX は出発時間によって、食事のことばを変えているだけのようです。
「Starter/Smoked duck with jellyfish salad」
「White Wine/Moillard-Grivot Macon Villages, Burgundy(FR)」
「Bread」
同じ CX565 ながら、この TPE→HKG ではガーリックブレッドのサービスはないとのことでした。
「Main Course/Stir fried scallops and prawns with X.O. sauce」
ご飯はあまり食べないようにしようと思いつつも、やはりアジア人たるもの、白ご飯の誘惑に勝つことは難しいです。
もう1つのオプションは次のとおりでした。
・鶏ムネ肉のロースト、ポートワインソース
「Red Wine/Château de Pitray, Bordeaux(FR)」
短い路線ですが、2杯目に突入。
「Dessert/Sweet taro cake with ginkgo nut」
「晩春」
小津安二郎の映画があるのを見つけました。
名前は聞いたことがあるものの、その映画を見たことがありません。
どんなものなんでしょう?
ちょっと興味がわいてきました。
そこにはモノトーンの世界ながら、古くて美しい日本がありました。
それは風景だけでなく、ことばや習慣などの映画の中の世界すべてです。
「(酒を)おつけしましょうか?」
「叔父様、なんだか不潔よ」
「ごめんなせえまし」
日本語だけど、もう現代語ではありません。
そして、久しぶりに会った女性に対して、男性がこんな言葉をかけます。
「太ったねぇ、のりちゃん」
今の時代じゃありえないでしょう。
でも、いまの人間や社会って、昔にくらべて本当に進歩したのでしょうか?
あらすじには関係ありませんが、この映画を見てそんなことを思いました。
HKG には、21:12 に着陸をして、ほぼ定刻(21:30)どおり、21:28 にゲートに到着しました。
天候は薄曇り、気温は18℃。
香港国際空港には、大きなクリスマスツリーが飾られていました。