AUG/2017
「外国で食べるものが合わなくて困ったら、中華料理かイタリア料理にしなさい。中華料理とイタリア料理はどこで食べてもハズレが少ない」
どこかで聞いたことのある格言めいた言葉です。
たしかにこのとおりだなあと思ったのは、初めてインドへ行ったときのこと。
どうにもこうにもインド料理を体が受け付けなくなったとき、Kolkata の街で中華料理を食べてほっとした経験があります。
今と違って当時(20代)は、ほとんど日本から出たことがなかったので、海外での食(食以外の文化全般にも)に対する耐性がなかったのでしょう、きっと。
日本の外に一歩出ると、てんでダメで情けない男でした(笑)。
さて、友人たちと晩ご飯を食べに出かけることになり、どこへ行くか相談しました。
僕が Western がいいなあと話すと、Sala Deang Soi 1 のイタリア料理しようと連れて来られたのがこちらのお店「Zanotti」です。
名前は何度か聞いたことがありましたけど、来たことはありません。
ハズレの少ないイタリアン。それも名店のようですから少々期待して入ります。
店内に入ると、高級感のある雰囲気が漂っています。
もちろん予約なしで訪れましたが、大丈夫とのことです。
すぐに席に案内されました。
ほとんどのテーブルが、客で埋まっています。
ただ、その多くが日本人のようで、ほうぼうから日本語が聞こえてきます。
日本人に有名で人気のお店なのでしょう。
メニューを持ってきていただきましたが、昼食が遅かったこともあり、それほどおなかもへっていません。
軽くつまみながら食べようということになり、少しずつオーダーすることにしました。
ドリンクは、まず Heineken とローカルのボトル水にします。
しばらくしてパンが運ばれてきました。
「Pizza Mushroom」
イマイチです。
だいたい熱々ではないのです。焼き上がりとは思えないものでした。
「Villa Antinori Bianco」
White Wine をオーダーしました。
フルーティでまろやかな味わいといえばいいのでしょうけど、個人的にはなんとなくだらしなく感じる味でした。
「Spaghetti aglio e olio peperoncino」
こちらはあまあ。
茹で加減も悪くないし、味もまずまず。
「Pork Fillet」
なんだろう。
何がダメなんだろう。
うーん、きっとチーズなのでしょうか。チーズと肉とのバランスというか相性が悪いように思います。
ここでオーダーをストップしました。
結構、おなかがいっぱいになったというのもありますが、正直もういいやとなりました。
ご覧のとおり、たった3皿だけでそれもちゃんとした料理をオーダーしたとは言い難いです。
「そんな子供だましなものだけオーダーして何がわかる」と言われるのは承知してますが、ちょっとがっかりしました。
だいたい客のほとんどが日本人だったというのが、たいへん気になりました。
今まで、海外のレストラン(日本料理店以外)で客のほとんどが日本人だったという店が、すごく良かったなんてことはまずありません。
所得格差や食文化の違いなどの理由から、現地人の利用が少ない店というのはあると思います。
しかし、日本人以外の他の外国人もいないというのは、ちょっとどうなんだろうと思うのです。
外れの少ないイタリア料理とのことでしたが、ちょっと外してしまったようです。
でも、たまたま当たりが悪かっただけなのかもしれません。
お店の雰囲気は悪くありませんし、何よりサービスは非常に良かったです。
機会があれば、ランチで探りを入れてみようかぐらいに思っています。