NOV/2017
京都の野菜とジビエを味わうことのできる町家のレストラン。
そんな場所が京都の伏見にあるとのこと。
朝晩、めっきり冷え込むようになった11月のとある日に、そのレストラン「むすびの」を訪ねてみました。
場所は、京都と奈良を結ぶ街道であった京町通りにあります。
こちらのレストランのコンセプトは次のとおりです。(公式 WEB から引用)
京都市伏見桃山地区にオープンした京野菜とジビエの町家レストラン“むすびの”は京農家さんの新鮮な食材と物語を、
築150年の古民家からお届けする新しいコンセプトのレストランです。
きょうと農林漁業成長支援ファンド*の支援を受けて、京都の農家さんや猟師さん、やぎ農園さんと一緒につくり上げた
“むすびの”。
“むすびの”という店名は、京農家さんたちの想いをお客様につなげ、良いご縁をむすぶお店でありたい、という意味が
込められています。
「むすびのディナーAコース(3,800円)」を予約していきました。
まずはドリンクのオーダー。
「Red Wine/Pascual Toso(AR)」
メインがジビエ(鹿肉)とのことなので、Cabernet Sauvignon を選びました。
はじめて飲みましたが、これ美味しいですね。
まず香りがいいです。まるみを帯びた香りが鼻腔に広がります。
また味のほうも、押しつけがましくない重さで、軽やかさをも感じさせます。
そして、フィニッシュは非常に滑らか。
そんなに高くないワインですが、実にいいです。
ワインリストを見たところ、コスパに優れたワインを、産地や品種などを考慮してバランスよく用意しているように感じました。
「Starter」
海のものと山のもの。多様な食材が使われています。
とりわけ海老が美味でした。
「Soup」
中は人参のポタージュ。
人参のやさしくてやわらかな甘みを感じることのできるものでした。
「Salad/畑から届く旬の京の野菜サラダ」
こちらもたいへん美味しいものでした。
とてもみずみずしくて新鮮なだけでなく、野菜本来のうまみや甘みが感じられます。
「Bread/ライ麦パン」
「Main Course/京都丹波ジビエ 鹿肉の煮込」
野趣溢れる力強い味を期待していたのですが、ごく普通の煮込みでした。
荒削りではあるけれども持ち味である長所には目を向けず、短所ばかりを気にしてそれを押さえこむといった、いかにもな日本人のやり方。
万人受けするのかもしれませんが、それならばジビエでなくていいはずです。
こぢんまりとまとまっていてつまらないと感じました。
ただ赤ワインには合いました。
「Dessert」
こちらも平凡。
「Tea/茶農喜左衛門のお煎茶」
こちらの煎茶(+200円)か有機栽培珈琲との選択でしたが、煎茶にしました。
たいへん濃くて旨みのあるお茶です。
いいお茶であることはわかりましたが、ただ食後には少し力強すぎるように感じました。
メインとデザートに不満は残りましたが、素材の良さは感じられました。
「京農家さんたちの想いをお客様につなげ、良いご縁をむすぶ」というコンセプトがよくわかる素材とメニューだったと思います。