SEP/2022
今年、新しい自転車を買いました。
それからというもの、その自転車に乗り、それこそ週末ごとに旅に出ています。
今回は友人たちとの自転車旅行。
京都と若狭小浜を結ぶ若狭街道は、鯖街道とも呼ばれています。
かつて若狭と京都の間は、この街道を通じて多くの物資が運ばれました。
その中には海のない京都へと運ばれる若狭湾で獲れた魚も多くありました。
特に京都の人々に喜ばれたのが、塩鯖です。
若狭から京都まで運ぶのに丸1日かかったそうですが、京都に着く頃にはちょうど良い塩加減となり、京都の人々にたいへん喜ばれたといわれています。
私たち京都の人間には、鯖はとても身近な存在です。
普段の食卓にも鯖はよく登場しますし、祭禮には鯖寿司は欠かせません。
また”若狭もん”は”ええもん”というイメージもあります。
「京は遠ても十八里」
若狭小浜から京都までは十八里(約72km)。
そんな道を友人たちと自転車で走ることにしました。
朝早くからの出発に備えて、三条大橋近くにある「ダーワ・悠洛 京都」に宿泊しました。
以前は、Mギャラリーとして営業をしていましたが、少し改装をされて「ダーワ・悠洛 京都」という名前に変更となりました。
とはいえ、Accorhotels の一員です(BANYAN TREE と同じグループだそうで、そのせいか SPA もできました)し、内装やサービスなどで目立った変更はほぼありません。
「プレミアキング(26㎡)」
アップグレードをしていただきました。
どこがどう変わったのか、本当にわかりません。
「54TH STATION GRILL」
朝食はいつもどおり、地下にあるレストランでとります。
いちどはブッフェスタイルに戻ったものの、またセットメニューのみの提供になっていました。
こちらでの朝食は、このセットメニューのほうが質も量も良いと感じています。
そして和定食がお気に入りです。
結構な距離を走るため、しっかりと朝食をとり出発地点の出町へと向かいました。
「出町」
鯖街道の京都側の出発地点。
出町橋西詰には鯖街道口の碑もあります。
「途中」
洛北・大原の里から途中峠を越え、近江国へ。
街道随一の難所である花折峠へと続く上り坂は徐々に勾配がきつくなっていきます。
「葛川明王院」
難所である花折峠を越えると、安曇川沿いに街道は進みます。
途中、坊村という集落にある天台宗の寺院に立ち寄ります。
秋ならばとても紅葉が見事な場所です。
「朽木」
かつて宿場町であった朽木は、木材の産地としても有名です。
「保坂」
水坂峠に向かう手前にある保坂の集落。
いかにも山間の農村といった雰囲気です。
「熊川宿」
この若狭街道の中で、当時の雰囲気を色濃く残す場所です。
風情のあるまちなみは素晴らしいと感じます。
「サンキューバナナ」
砂糖を使わずバナナと牛乳だけで作られた濃厚なバナナジュース。
京都の今出川発祥のお店だそうですが、知りませんでした。
熊川宿から小浜までは約16km。
小浜到着寸前に雨に降られましたが、少し雨宿りをして小浜に到着しました。
「三丁町」
小浜には花街がありました。
狭い路地をはさんで、紅殻格子の軒が連なり、落ち着いた雰囲気のまちなみを見ることができます。
こうしたところにも京都とのつながりの深さ、そしてかつての殷賑が窺えます。
翌日は若狭小浜から越前敦賀へと走ります。
9月になったとはいえ、まだまだ夏の暑さです、
ただ天気は最高によくなりました。
「三方湖」
「久々子湖」
「関峠」
最後の峠「関峠」を越え、坂を下っていくと、いよいよ敦賀です。
「気比神宮」
今回の自転車旅はここ気比神宮で終了です。