OCT/2018
少し時間を遡り、昨年(2018年)の10月のネタです。
ピンボケ感がありますけれどもお許しください。
滋賀県の湖東を走る近江鉄道。
2018年に開業120年を迎えたそうですが、今までほとんど利用したことなんてありません。
この近江鉄道でショートトリップに出かけてみることにしました。
まずは新快速に乗って米原駅へ。
ここ米原駅が始発駅となります。
滋賀県ではビワイチと呼ばれる自転車での琵琶湖一周ツーリングなどが人気です。
そんなことも関係あるのでしょう。本格的なレンタサイクルショップがありました。
まずは近江鉄道の切符売場で1デイ・スマイルチケット(880円)という1日乗り放題チケットを購入します。
米原から寄り道をしながら終点の貴生川まで乗車するつもりですが、米原から貴生川までの切符を普通に購入しても1,030円しますので、これだけで十分に元がとれます。
「ギャラリートレイン」
すでに駅のホームには列車が入線していました。
ギャラリートレインて何だろうと思って乗ってみると、かわいらしい絵が飾られていました。
出発まで少し時間がありましたので売店で飲み物を購入。
昔ながらの味で心が癒されます。
電車は定刻どおり、11時19分に発車しました。
しばらくすると石田三成の居城があった佐和山のトンネルをくぐります。
そして彦根に到着。
秀麗な彦根城は少し遠くてレンズに収めることはできませんでした。
高宮には11時44分に到着。
ここで多賀大社線に乗り換えです。
高宮駅からは多賀大社前駅まではたった2駅です。
駅の改札を出ると多賀大社の大きな鳥居があり、ここがもう参道であることがわかります。
駅からは参道を歩くこと約10分で多賀大社に到着しました。
門前にはお土産店や飲食店があり、なかなか賑やかです。
「多賀大社」
お多賀さんと親しみを込めて呼ばれる滋賀県で屈指の大社。
この多賀大社には、こんな俗謡があります。
「お伊勢参らばお多賀へ参れ。お伊勢お多賀の子でござる」
多賀神社の祭神は伊邪那岐と伊邪那美。この2神は伊勢神宮の祭神である天照大神を生んだことからこんな俗謡が生まれたようです。
日が良かったのでしょうか。
ちょうど結婚式の列に出会いました。
「wakkaya」
多賀大社前駅の近くにあった手づくりパンとドーナツのお店です。
入ってみましょう。
お店の中は狭くて、人ひとりが入るのがやっとといった感じです。
しかしその店内には、手づくり感溢れるドーナツやパンがたくさん並んでいて、どれもおいしそうです。
焼き上がったばかりだというウインナーの入ったパンとドーナツ2つを買い求め、近くの川原に腰を下ろして早速いただいてみることにしました。
国産の原材料にこだわっているというドーナツはどれも美味しいだけでなく、優しい味がします。とりわけお芋の揚げドーナツはお芋がさっぱりとした甘さでとても気に入りました。
さて近江鉄道の旅を続けましょう。
高宮へいったん戻り、貴生川行きの電車に乗り換えようと思います。
昔ながらの駅の雰囲気がこれまたいいです。
「サイクルトレイン」
自転車を持ち込む人たちがいますけれども、この近江鉄道は自転車をそのまま持ち込むことのできるサイクルトレインとして知られています。
「八日市駅」
八日市駅で少し長めに停車をします。
ここ八日市駅は八日市線(万葉あかね線)との乗換駅となっています。
途中ウトウトしてしまいました。
目を覚ますと車窓にはあいかわらず日本の田園風景が広がっています。
次の目的地である水口城南駅に到着しました。
東海道の宿場町でもあった水口は水口潘2万5千石の城下町でもありました。
まずは水口城を訪ねてみます。
「水口城」
お城には天守閣はなく、堀、石垣、復元された角櫓、そして資料館があるのみです。
説明によれば、水口城は3代将軍家光が京都上洛の際に利用する宿館として築かせたそうで、かつて城内には二条城の御殿を模した豪華な御殿が築かれていたそうですが、いまはもう面影すらありません。
「水口宿」
水口城を後にして、宿場町の名残りを探しにまち歩きを楽しむことにしました。
水口の町を歩いていると、曳山が納められている山倉をあちらこちらで見ることができます。
春にはたくさんの曳山が出る水口曳山祭があるそうです。
化粧もたいへん豪華だそうで、曳山の中で演奏される水口ばやしと合わせて滋賀県の無形民俗文化財に指定されています。
ぜひ1度見てみたいと思っています。
電車の時間が近づいてきましたので、駅へ向かうことにしました。
水口石橋駅15時58分発の電車に乗り、終点の
貴生川駅には16時04分に到着。
1時間に1本しかないため、途中下車をしながらだとたいへん時間がかかる近江鉄道なのでした。