NOV/2020
ふと下津井港を見てみたくなりました。
金比羅参りのための四国へ渡る下津井丸亀航路があった瀬戸内の港町。
そんな下津井へは、かつて下津井電鉄という小さな鉄道が走っていました。
どんなところなんだろう。
調べてみると、岡山駅からそう遠くはありません。
岡山駅からマリンライナーに乗って、まずは児島駅へと向かいました。
児島駅で下車して、改札前にあった観光案内所を訪ねます。
こちらの観光案内所ではレンタサイクル(500円)を利用できますので、ここで自転車を借りて下津井まで行きたいと思います。
下津井までは片道約6.3km。自転車はパワーアシストなのでこれならば楽々でしょう。
また下津井電鉄廃線跡がサイクリングロードとなっていますので、快適なサイクリングも楽しめそうです。
「旧下津井電鉄児島駅」
下津井電鉄はかつて茶屋町から下津井までの21kmを結んでいたローカルな鉄道です。
線路の幅は762mmという狭軌のいわゆる軽便鉄道。
自動車の普及に伴い利用者が減少し、1990年に全線廃止となりました。
在りし日の下津井電鉄の姿を画家の原田泰治氏が「軽便鉄道」というタイトルで描いたことでも有名です。
まずは旧児島駅へ向かいました。
下津井電鉄の廃線跡は倉敷市が買い取り、それをそっくりそのままサイクリングロードにしました。
自転車で走っていると、民家の軒先すれすれに線路があったことを窺い知ることができます。
また架線柱の跡が残っているところも面白いです。
かつての駅のホームも残されています。
鷲羽山への上り。
鉄道にしてはかなりの急勾配だったことでしょう。
「鷲羽山駅跡」
今も下津井電鉄が走っていれば、瀬戸大橋と瀬戸内海が見える絶景の駅として有名になっていたかもしれません。
「下津井駅跡」
かつての終着駅に到着。
とてもかわいらしい車両が走っていたんですね。
なんとも郷愁をそそる旧駅舎でした。
「下津井港」
かつてはここから讃岐丸亀への船が出ていました。
下津井の町。
古い町なみが残っており、とてもいい雰囲気です。
「むかし下津井回船問屋」
明治時代の回船問屋の建物を復元した資料館。
ここ下津井は、北海道でとれた鰊や昆布を積んだ北前船の寄港地でもありました。
こちらには、にしん蔵をリノベーションした「カンティーナ登美」というレストランがあり、立ち寄ってみたいと思っていたのですが、時間の都合で叶わず。
下津井漁港の鮮魚を主役にした和食とイタリアンのレストランだそうです。
町を見てまわります。
坂道があり細い路地も入り組んでいて、まるで尾道のよう。
港町には猫。
定番ですね。
坂道の途中の風景。
こんなところまで家が…
まるで迷路のような路地の奥の奥まで、家が立ち並んでいます。
「田土浦坐神社」
いろいろな映画などの舞台となった下津井。
ひるね姫というアニメ映画の舞台でもあったそうです。
その映画のワンシーンで登場するという神社から見えるのは、どこか懐かしさを感じる古き良き瀬戸内の風景。
どこかほっこりする港町。
下津井はそんな場所でした。
「吾妻寿司さんすて岡山店」
新幹線の待ち時間を利用して、駅ビルにあるお店でランチ。
まずはつまみと大典白菊を。
「岡山ばら寿司」
はじめて岡山名物のばら寿司を食べました。
魅力的な岡山。
また定期的に訪れようと思っています。