FEB/2022
2021年6月にオープンした「HIYORIチャプター京都 トリビュートポートフォリオホテル」に宿泊しました。
河原町二条上がるというロケーションなので、最寄り駅は地下鉄京都市役所前駅となり、そこからだと徒歩4分と近く思えます。
でもどうでしょう?京都市役所前駅って。
どこからアプローチするかにはよりますが、使えない駅だなぁというのが率直な感想です。
なにより地下鉄東西線なんて、京都中華思想の持ち主だと、東夷と西戎から粗野な人々を洛中へと運んでくる乗り物ぐらいにしか思っていないはずです。
我が家は南蛮にありますので、三条京阪から歩いてホテルへ向かいました。
「レセプション」
和モダンなテイストで、そう大きくもなく、小さくもなくという感じです。
「Chapters Factory」
ロビー横には、京都のちょっとしたお店や場所を紹介する「一筆箋」を展示している場所がありました。
公式 WEB PAGE には、次のように記載されています。
京都を知り尽くした人たちの様々な旅の記録が、一筆箋となり集まる場所です。
ガイドブックには載っていない小道や、隠れた名店など、体験した人が綴る「知らなった京都」を発見できます。あなたの旅の記録も書き残すことができ、オリジナルの一筆箋を書くための様々な道具もご用意しています。
「手のひら一筆箋」とはHIYORI CHAPTER KYOTOが用意した、京都の旅を記録する為の手のひらサイズの一筆箋です。
このホテルには誰かが旅の思い出をしたためた「手のひら一筆箋」と、あなたがこれから旅の思い出をしたためる白紙の「手のひら一筆箋」があります。
あなたは誰かが一筆箋にしたためた京都の旅の記憶に触れることでまだ出会ったことのない京都を知り、それは新しい物語になり、また一筆箋にしたためられていく。
「手のひら一筆箋」は、路地裏や小川、地元の人が通う飲食店などガイドブックには載っていないような、奥深い京都の誰かの記録であり、記憶の重なりです。
さて、どんなものだろうと見たところ、ありきたりのものもあれば、たしかに通っぽいというかオリジナルなものもあり、見ごたえのあるラインナップとなっていました。
「コーナーツイン(平均33㎡)」
6階のコーナーツインにアサインされました。
玄関も和テイスト。
外と内を区別するかのような造りとなっています。
タイへよく行ってた者としては、部屋の入口で靴を脱ぐなんて、和風というよりはタイスタイルみたいだと感じました。
「ツインベッド」
シモンズ製だそうです。
丸テーブルと椅子
アコーのメルキュールといい、Mギャラリーといい、和を意識した内装にするのが流行っているのでしょうか。
京都人といえばぶぶ漬けみたいな、いかにもなステレオタイプだと感じます。
この日は真冬そのものの天候。
北の山々は雪雲に覆われていました。
「TV/東芝」
55インチとのことですから、十分なサイズだと思います。
冷蔵庫は空っぽでした。
無料のボトル水は2本。
荷物置きは簡易な折りたたみ式のものでした。
クローゼットは扉のないタイプでした。
水まわりを見てみましょう。
このときはバスタブもある部屋でしたが、その後なんどか宿泊したときはシャワーのみの部屋もありました。
個人的にはシャワーのみのほうが、広くて使い勝手がいいと感じました。
またこのホテルには大浴場もありますので、バスタブなしで問題ないと思います。
「アメニティ」
「Millennium Organics」
オーガニック精油の香りがなんとも心地よくて、落ち着いた気分にさせてくれます。
大浴場「HIYORI NO YU」
1階には大浴場があり、部屋からはルームウェアと館内履きのままで行くことができます。
営業時間
・06:00-10:00
・15:00-25:00
画像は公式 WEB PAGE から。
「イブニングカクテル」
クラブラウンジはありませんので、1階レストラン「CHAPTER THE GRILL」にてイブニングカクテルが提供されます。
ただ訪れたとき(2月上旬)は、部屋への持ち帰りのみとなっていました。
日本酒もいくつかありましたので、ゆっくり楽しめるようになればいいなと思います。
河原町二条から丸太町にかけては、ちょっと馴染みのない場所です。
オフィス街や商業地と呼べるほどではなく、かといって住宅地でもないという微妙な立ち位置。
まち歩きを楽しみながら晩ごはんに良さそうなところを探しました。
「舎密局跡」
美術の銅駝として京都市民に親しまれている「銅駝美術工芸高校」は、京都舎密局跡地に建っています。
東京への遷都より後、京都の衰退を防ぐための施策が種々講じられました。
琵琶湖疏水の開削は最も有名ですが、舎密局の設立もその1つだとされています。
科学技術の研究と教育のための機関であり、その後旧制三高の元となり、京都から多くの研究者を輩出する礎となったようです。
「島津製作所 創業記念資料館」
島津製作所の創始者である島津源蔵も、この舎密局出身だそうで、舎密局にほど近い木屋町二条には島津製作所創業の地があります。
長らく本社として使用されたビルも河原町二条を下った場所にあり、リノベーションされた後、レストランとなっています。
二条から丸太町あたりをぶらぶらと歩きます。
「中摠 丹後」
夕食はこちらのお店にしました。
場所は河原町丸太町を少し上がったところ。
丹後の食材とお酒にこだわっているとのこと。
ちょっと面白そうです。
「お通し」
「燗酒/弥栄鶴 山廃純米(丹後弥栄)」
こちらのお店では、この弥栄鶴が揃っています。
燗酒ならばと選んだお酒。
どっしりとしていて芳醇。
燗にして正解、食中酒として正解。
そんなお酒だと感じました。
「お造り盛り合わせ」
ボタンエビ、平目、雲丹、かんぱち。
どれもとてもおいしかったです。
ボタンエビの頭はあとで焼いて出されました。
「丸唐揚げ」
ふぐの唐揚げもありましたけど、家庭で食べることは難しいすっぽんにしましょう。
「冷酒/香田 特別純米酒(丹後宮津)」
白嶺酒造の香田。
丹後産の山田錦だけで仕込んだお酒とのことです。
すっきりとしながらも、米の旨みを感じられる佳酒でした。
「伊根ブリ麹祐庵」
ブリという魚は焼くとパサついたようになりがちです。
しかし、こちらの料理は麹の効能によるものなのか、ブリの身がしっとりと柔らかとなり、旨みも増しているように感じました。
「丸雑炊」
〆めは丸雑炊にしました。
ちょっと少なめでお願いしています。
いいお店に出会えたなぁと嬉しくなり、ホテルへと戻りました。
nakaso-tango.with-nakayama.com
「CHAPTERS THE GRILL」
朝食も1階にあるレストランで用意されます。
品数はそれほど多くありません。
和食にこだわりのある朝食のように感じました。
「丹後産コシヒカリ」
昨夜に引き続き丹後産です。
京都の北の最果てである丹後。
京都府外の人たちにどれほど訴求するものなのでしょうか。
そんなことが気になりました。
「半熟玉子」
エッグステーションなどという洒落たものはありませんが、この半熟玉子にはそれに負けない魅力を感じました。
パンはどこにあるのかなと見渡すと、少し離れたところに置かれていました。
主役はあなたがたではないと言われてるかのようです。
京都にこうした使い勝手のよいマリオット系列ホテルが増えてきたのは有難いと感じています。
外に出かけることの少ない冬場の楽しみの1つはホテルでの滞在です。
できればアコー系列ホテルも、もっと増えてくればいいのになぁと思っています。